占星術における天気予報的手法の応用

さうす@いんくる



 天気予報は、毎日刻々と変化する気象について、多数の地域で定点観測を行い、その結果を蓄積、それを予報に反映している。それにより、より精度の高い予報が行えるというわけである。
 もちろん予知ではないから、必ず当たるという保証は無い。にもかかわらず、多くの人々がこれの結果を信じ、天気によって明日の商品の入荷量や行楽の予定などを決めているし、その結果に一喜一憂している。世の中に広く認知され、浸透しているのだ。

 ところで、世の中にはあまたの星占いが存在する。しかも、その結果は毎日刻々と変化するし、必ず当たるという保証は無い。にもかかわらず、多くの人々がこれの結果を信じ、運勢によって明日の商品の入荷量や行楽の予定などを決めているし、その結果に一喜一憂している。世の中に広く認知され、浸透しているのだ。
 では、この多数の星占いを定点観測し、その結果を蓄積、それをもとに予報を行うことで、より精度の高い占星予報が行えるのではなかろうか?

 実現した場合、このような感じになる。
「本日午後〇時現在の占星庁発表の予報によりますと、〇〇新聞、本日の牡羊座の運勢は『落し物に注意。ラッキーカラーはイエロー』、牡牛座の運勢は『運命の人に出会えそう。ラッキーカラーは……」「続いて、日刊〇〇の予報です。……」

 的中確率も発表される。「〇〇新聞の的中確率は、午前中〇〇%、午後からは〇〇%。夜半からは〇〇%となっています」

 となれば、週間予報や長期予報も発表されるだろう。
「牡羊座はやや安定しませんが緩やかな上昇運、……」

さて、天気予報というのはその重要さと公共性から、国の機関がその業務を負っている。では、占星予報もそうなるべきではないか。まずは占術予報士という資格の設立からはじめよう。





論文リストへ