合法ドラッグのすすめ

柳 一郎



(この文章を未成年に読ませないでください。)

 麻薬は現在の日本では普通の人が入手するのは困難だ。購入できたとしても法外な金を払わなくてはいけないし、仲介をする暴力団から食い物にされるだろう。もちろん、やっているのがばれれば刑務所行きだ。では「麻薬なんか(暴力団が)恐くて手が出せない」という小市民が、興味本位で麻薬のトリップ感覚を味わう方法はないのか。実は、これがあるのだ。以下に挙げるアイテムはいずれも合法的に購入可能であり、トリップ感覚を味わえるものなのである。
 この記事は、ある雑誌に掲載されていたもので、友人の家で目にした際のメモを元に基づいている。こんな面白い話を自分一人の胸の止めておくのはもったいないと思い、今回の紹介に踏み切った。

 なお、これらのアイテムの常習性や、その他の悪影響については調査することができなかった。そのため、取り扱いには十分注意し、くれぐれも"ジャンキー"にだけはならないようにしてほしい。冗談ではない。大マジである。

▼バナナ
 バナナの皮にはブフォテニンという成分が含まれていて、これが幻覚剤として人体に働きかける。すると殆どの人がハッピーな幻覚を楽しめる。トリップ時間は約2時間。合法ドラッグ初心者にはうってつけのアイテム。問題はバナナの皮がマズイことにあるのだが、良く焼いてから蜂蜜を掛けて(要するに甘くして)食べるか、煎じて飲む。

▼レタス
 レタスの芯だけを陰干しし、それを細かく刻み、パイプに詰めて吸う。レタスの芯を吸うと、全身の感覚が鋭敏な"ハイ"状態になり、時間の流れが遅くなったように感じられる。煙草の葉4・レタスの芯6の割合で混ぜ合わせたものを、煙草にして吸うという方法もある。

▼マオウ
 漢方薬としても有名。喘息の治療薬として使われる。飲むと頭がボーッとなってハイな状態になる。効き目は覚醒剤に似ているが、なんでも覚醒剤は喘息の薬になるんだそうな。

▼パセリ
 パセリの種子に含まれている油によってマリファナのような効用を得ることが出来る。

▼ペヨーテ
 サボテンの一種で、日本では烏羽玉(うばたま)という名前で販売されている。古くからアメリカ・インディアンの儀式で使われており、その主成分のメスリカンはLSDに匹敵するほどの強力な幻覚作用を持つ。ただ、飲んで最初の1〜2時間は気分が悪くなることがあるので覚悟しておこう。

▼ナツメグ、メース
 スパイスの一種であるナツメグに含まれているミスチリンという成分が、体内でアンフェタミン(覚醒剤)に似た物質に変化し、幻覚作用を引き起こす。ナツメグの種子の外皮を粉に引いたメースというスパイスにも同様の効果がある。トリップするためには一度にひとビン分を、細かく擦り潰してからオブラートに包んで飲む。静かで穏やかな気分で幻覚を見ることが出来る。ただし、後日副作用もあるらしい。

 また、これらのアイテムを組み合わせれば、非合法ドラッグなみの快楽を得ることも可能である。

 君はこの記事を悪用しないだけの自信があるか。



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